副腎不全
生体は、心身のストレスに常にさらされているためにそのストレスに見合ったストレスホルモン(副腎皮質ステロイド)が、下垂体から副腎を通して身体に放出されます。このストレスホルモンのおかげで体はさまざまなストレスを乗り越えられるのです。このストレスホルモンが適切に出ないと、カリウム値の異常などを通して突然死が起こります。
一方で、ストレスホルモンが過剰に出ると、血糖値が上がりすぎたり、感染に対する抵抗力が弱くなったり鬱状態になって、これも命に関わることがあります。
副腎と下垂体が連携して、ストレスホルモンがその時のストレスに応じた量、を常に産生する必要があるのです。
他に、副腎では血圧を上げるホルモンがいくつか産生されているのですが、このホルモンを大量に作りすぎる病態があって、そうするといくら降圧剤を服用しても血圧が下がりません。ひどい場合には脳の血管が破れるほどの高血圧が発症することもあります。
こういった病態も薬でコントロールできる場合もあり、場合によっては手術が必要なこともあります。手術が必要な場合は然るべき病院を紹介させていただきます。